のぼりのカラーリングについて

のぼりの利用方法は宣伝だけではありません。人たちに必要な事を知らしめるためにいろいろな箇所に置かれています。その例が交通安全です。信号の前や学校の近辺に設置されたり、警察の前に立てられたりし、たくさんの人々に交通安全を訴え悲しい出来事を防ぐ役柄を果たしています。
例えばですが、パステルでオシャレに女性にかわいいと思われるのぼりだったらお客も増えるだろうな、また、蛍光色をちりばめてキッチュにすれば注目されるとの気持ちもあるでしょうが、いずれも色がすぐに落ちてしまうのです。ですから、のぼりに入れる色ははげしい色合いとされています。

神仏を祀る縁日には長さ6尺から家の屋根を超える程の長いのぼりが現れ、縁日が近づいていることを地元の住民に教え、神社の名前以外にも鎮守御祭禮、神徳潤蒼生などの文句が染められ、お寺なら仏に帰依する気持ちのような文字が独特の書体で染められ、願自由平等などシンプルでわかりやすいのぼりもみられ、ふるさとの心の拠り所になっています。
日本独特の文化様式から誕生したのぼりは、外人の日本観光の記念にも人気です。無論、店先に置いている本物の物ではなく、かなり小さいサイズのミニのぼりです。組立式になっているミニのぼりもあり、かざばらず、また、売値も安価なため、日本の思い出にたくさん購入する人もいます。
神社に飾られているのぼりは一般的に特別な字形が書かれています。ですから、コンピューターで書くことはまず無理なため、一つ一つ職人が手作りします。その手間は実に繊細で高度なため、どうしても売価は相当張ります。ただ、質の良い仕上げのため、寿命も非常に長期にわたるのが特徴です。

こいのぼりが掲げられるのは5月5日の子供の日です。江戸時代の武家が節句に家に甲冑などを飾って祝ったのに対して、その頃の一般の家はこいのぼりを作ったとされています。この端午の節句同様、3月3日には女児の儀式として桃の節句があり、お雛様などを飾ってお祝いをします。
食物の嗜好に対しても甘い方が好みの人々や辛い物が好みの人など、個人差があります。見た目も同様で、たとえきれいなのぼりだと考えて飾っても好きではない人たちにはたまらなく好きにはなれません。でも、のぼりを立ててはいけないとも言う事は出来ません。感性とは難しいものです。
だだっぴろいスペースに少しばかりのぼりを立てるとお客様は流行っていないと思って店内に入りません。しかし、同じような広大な場所でも店の入り口だけにおなじだけを並べるとなんだかにぎやかそうで入りたい気分になります。のぼりというものはにぎわいを現すアイテムです。